シングルマザーのお客様だったのですが、少々くせのある気が強いお客様で、営業・設計との間取り打ち合わせからコーディネーターの打ち合わせまで通して結構大変でした。 妥協しない・納得しないと進まない精神をお持ちの方で、予算オーバー→シンプルに「じゃあこれ諦めようか」とはいかず、また一から決めなおし、となり打ち合わせは難航、、、 現場が始まってからも、お客様とのイメージの相違で、大がかりな是正工事があったりとなんやかんやあった物件でした。
現場が完成してお引渡しとなり、担当者一同「やっと今日で終わる・・・」とホッとしていました。
お引渡しの時、うちの会社ではいつも担当者一人ひとり挨拶をして、お世話になりました、ありがとうございました、とお伝えするのですがその挨拶が終わった後、
お客様が「私からも一言いいですか」と。
「これまで自分は中古の家に住んでいて、周りがどんどん新築を立てていく中で、自分はずっと中古、というのがずっとずっとコンプレックスだった。宝くじが当たったら家を建てようと口癖のように言っていたけど、まさか本当に自分が新築を手に入れられるなんて夢のようです。この皆さんでなかったら私の夢は叶わなかった。担当者の皆様に心から御礼申し上げます」と深々と頭を下げられました。
私たちはこのひとの一生の夢を叶えたんだ、と担当者一同号泣したのを覚えています。(営業のオッサンも含め)その時の足元からゾクゾクゾクっとなる感じ、忘れられません。一生この仕事をしていきたいと腹を決めた経験です。
ありきたりかもしれませんが、今思い出しても泣けてくる思い出のお引渡しです。
2014「忘れられないお引渡し」
投稿者:まみ
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